孤独を抱えながら昭和の復興期を生きてきた男が、謎の美女たちに連れられ、自らの過去をさまようことに。
謎の美女たちは何者なのか・・・。そして目的は・・・。
忘れようとしていた記憶、女性たちの言葉、すべての点がつながった時、物語は感動のクライマックスを迎える――。
【あらすじ】
商社マンとして65歳で定年を迎えた竹脇正一(中村雅俊)は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、病院の集中治療室に運びこまれる。正一の妻の節子(浅田美代子)、同期で社長まで上りつめた堀田(宅麻伸)、同じ児童養護施設で育った永山(モロ師岡)、永山の弟子として働く娘の婿・和志(板橋駿谷)、それぞれが問わず語りに意識の戻らない正一に自らの思いを吐露していく。一方、正一本人は、ベッドに横たわる自分の身体を横目に、謎の美女たち(三田佳子、余貴美子、さとうほなみ)や隣のベッドに眠っていた榊原(不破万作)に連れられるまま病院を抜け出し、思い出の場所を巡るという奇妙な体験を重ねていく。命の終わりに人生を振り返る旅のようなものなのだろうか・・・。孤児という出自から来る孤独を無理やり忘れ、父として夫として懸命に生きて来た人生。その人生の終盤、正一は予想もしていなかった自分自身の過去と向き合うことになる。
生活のために働き、会社を勤め上げた者、そのサラリーマン人生を支えた妻、父の背中を見て育った子供たち。そんな皆の心を、やさしくほぐす物語。
●原作:浅田次郎
●脚本:吉田康弘
●音楽:富貴晴美
●演出:小林聖太郎
●制作統括:盛 夏子/神林伸太郎/小林大児●プロデューサー:遠藤日登思●撮影:大塚亮●照明:野村直樹●美術:愛甲悦子●衣裳:浜井貴子●ヘアメイク:宮内三千代●記録:吉田純子●効果:北田雅也●VFX:立石勝●助監督:木ノ本豪●演出助手:大山晃一郎/森山淳也/森田遼●キャスティング:北田希利子●演技事務:原田信●撮影助手:岩崎真也/李宗●特機部:大塚伸一/スワンナソーン•メーティ―/牧志結美●照明助手:岩崎宏伸/後藤昂生/山田真穂●録音助手:内藤和冬●美術制作:小野清菜●装飾:早坂英明●装飾助手:小田正志●持道具:甲地祐梨●持道具助手:佐藤七重●ロケ対応大道具:工藤義昭●スタジオ部分美術進行:志村大作●装置:渡辺 賢/佐野雅美●塗装:藤村雅月●組付大道具(スタジオ部分):石渡大樹●衣裳助手:熊田侑里子●メイク
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